衆議院の役目と権限とは

Search 

憲法上の立法機関として機能している国会には、衆議院と参議院という二つの組織が存在しています。
この内、衆議院は主に、現在の国民の意志を反映するために組織された立法機関であるといえます。他方、参議院は、長期的支店から国家運営を行うために組織されています。そのため、両院のこのような違いから、憲法上も其の権能について差異が見られます。
以下、両院の権能の違いについて説明いたします。
まず、参議院は、内閣によって解散がなされることはありません。これは、参議院は長期的視点に立って国家運営を行うことを念頭に置かれて設定されていることから、内閣等の他の国家機関によって其の地位が脅かされることがないように身分保障がなされています。そして、参議院では、其の選挙を一度に行わずに、半数ずつ改選して行うようになっています。
これは、参議院が一度に全改選してしまうと、其の改選を行った時代の世相を有している人間だけで参議院が構成されてしまうことになることから、参議院の長期的視点に立って国家運営を行うという参議院本来の役割を残ってしまうからです。
これに対して、衆議院では、内閣による改選が存在しており、これに対を成して内閣に対して不信任決議案を提出することができます。
これは、衆議院はその時代の世相を国家運営に反映させるために組織された立法機関であることろ、其の世相に現在の内閣が合致しているか否かの決定権を付与することによって国民主権の趣旨を貫徹するという役割を果たすためです。また、衆議院は、参議院よりも法律と予算について優先的に意見が採用されるという特徴を有しています。これは、衆議院がその時代の国民の思想を反映しており、参議院が現在の国民の思想を反映していないという建前が存在するため、より現在の国民の考えを尊重するべきであるという考えのもとにこのような制度となっています。もっとも、其の優先される範囲は、法律と予算に限られます。